英語が難しいと感じられてしまう理由に、「一つの言葉がいろんな機能を果たしていて、意味が掴みづらいから」というのが挙げられるかもしれません。
疑問文で出てくるdoやdidも、本来「する/した」という意味なはずなのに
Where do you live? 「どこに住んでいますか?」と、その意味を失っていますね。
実は、これは英語特有の疑問文のつくり方なのです。
主語よりも先にdoが現れると「その文は疑問文ですよ」ということを教えてくれる目印なのです(例外もありますがここでは省略します)。本動詞のdo(する)と区別するために、これを助動詞のdoといいます。この助動詞のdoには、目印以外の意味はありません。
なので、「する」のdoなのか、疑問をあらわすdoなのか分からなくなったら、主語との位置関係を見ましょう。例えば、
Do you like dogs?
この文も、主語(you)よりも先にdoが来ていますね。つまり、これは「する」のdoではなくて、助動詞のdo→疑問文ということになります。
「あなたは犬が好きですか?」という疑問文になり、「する」という意味はありません。
そして、この助動詞のdoも主語に合わせて変化したり(does)、過去形になったりします(did)。
例文をみてみましょう。
Does she own any pet?
この場合は、助動詞doが主語のshe「彼女」に呼応してdoesと変化しているので分かりにくいですが、こちらも主語より先に来ているので、「疑問文ですよ」と教えてくれていて、意味は「彼女はペットを飼っていますか?」となります。
Did you have lunch?
こちらも主語(you)よりもdidが先に出てきて、「疑問文ですよ」と教えてくれています。意味は「昼食を食べましたか?」となります。
まとめると、
主語よりも先にでてくるdoは助動詞のdoで疑問文を表す。現在形で主語がhe, she, itなど(単数のもの)だったらdoes、過去形だったら全てdidとなる。
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